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ドビュッシー『月の光』 ショパン『エチュード 作品25-4』 ベートーヴェン『月光ソナタ』第2楽章

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日本人がピアノと仲良くなるために遺しておきたい言の葉
  

[第1章] 楽器の機能的奏法について
 

 

遺言その9 

和音の機能における<サブドミナント>を弾く場合も、鍵盤を底まで押さない

 

 

“機能和声”とも説明される<ハーモニー>の感じ方については、
第3章で詳しく触れるが、要するにハ長調なら、
<サブドミナント>にあたる<ファラド>あるいは<レファラ>の構成音に基づき、曲が書かれている部分では、柔らかい音質を心がけるべきであり、
鍵盤を底まで押さないようにする。
  
構成音として<ドミソ>の前に<ファラド>が来る、
俗に“アーメン終止”と呼ばれる形に於いても、
<ソシレ>が来る“完全終止”と違い、
確かに強いながら緊張は伴わない、
むしろ伸びやかで大らかな印象を<ファラド>で与えたい。
 
具体的に言うと、鍵盤を速くは下げるものの底までは押さないため、
特に和音なら若干、手首が浮く。

  
また<サブドミナント>でなくとも、
たとえばドビュッシーの『月の光』の
第37小節や第41小節などで音楽の表情を変化を与えたい時にも、
底まで押さないことで相当の演奏効果をもたらす。

 

遺言その10 

裏拍をスタカートで短く切って弾く場合も底まで押さず、“付けて跳ぶ”

 
象徴的なのはショパンの『エチュード 作品25-4』で、
右手は曲の出だしから8小節間に亘り、
各和音で指を鍵盤に付けては手首より跳ね上げる状態が続く。

 

更に第9小節に入り、1拍目の裏まで跳ね上げたあと、
最高音にメロディが現れるため、
外声だけは違う弾きかたを組み合わて弾く必要があるのだが、
別の<遺言>で触れる。
  

なお左手の弾き方となると、全く違うため、次章で紹介。

  
当然の成り行きとして、
裏拍で跳ね上がった次の音が表の拍に当たるのなら
“付けずに飛び込む”弾き方になる。
  

考えを変えると、拍感の問題に繋がるわけで、
たとえばワルツで3拍子を左手で刻むなら、
弱拍に当たる2および3拍目をどう捉えるべきか。
  
曲が何拍目から始まると言うきまりはないものの、
仮に1拍目から動き出すとして、2拍目は余勢で弱く弾いても、
3拍目となると次へ向かうか、次を導き出すような切っ掛けがないと、
1拍目が弾けなくなってしまう。
  

弱拍ながら“付けて跳ぶ”ことで3拍目は小節線と言う
“ハードル”を越えるエネルギーを与えられ、
1拍目は“付けずに飛び込む”ことで、
ちょうど着地したように感じるはず。

 

「音楽は常にアウフタクトーつまり1拍目の前ーから始まっている」
と指摘されるのも、そのため。
  

つまり一拍目から曲が始まっているとしても、
その前に見えないアウフタクトが存在する。

 

弾く側もー聞く側でさえー、
<見えないアウフタクト>を感じるために一瞬、
手首を浮かせてから次の1拍目を弾き出すのは、
決して気休めでも無駄な動きでもない。
  

まさに“ピアニストは手首で呼吸している”のであり、
詳しくは次章で触れる。

  

またアウフタクトの感じ方あるいは歌わせ方によって1拍目が、
むしろ弱くなる場合すらあり得る。
  
敢えて“素敵な例外”と形容したくなるのが
ベートーヴェン『月光ソナタ』の第2楽章。
  

3拍目よりレガートで滑らかに弾き出される音型が、
第2小節目の1拍目でチャーミングに切られる。

結果、ここでは1拍目が“付けて跳ぶ”奏法に逆転し、
3拍目で“付けずに飛び込む”事になる。
  

更に大事な点は“付けずに飛び込む”際、
手首をより下げるようにしながら指を即座に離して音を切り、
再び次の1拍目で“付けて跳ぶ”準備に備える必要があること。

  
ワルツの2拍目を弾く際も同様で、
微妙に掛かってしまう時間の具合を
“ヴィーン風”に粘っこく揺らしたいのなら、
むしろ利用し、強調してしまう手もあると思う。

 

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