日本人がピアノと仲良くなるために遺しておきたい言の葉
[第1章] 楽器の機能的奏法について
遺言その17
遅いテンポによる和音がppで続く場合、
“手をマシュマロにしたような気分で”指を丸め、
さらに曲げながら爪で鍵盤を柔らかく押す
<真綿で首を締める感じ>とでも言ったら、
お分かり頂けるであろうか。
ハンマーを弦に近づけて行って、
当たる間際に鍵盤を爪で向こう側へ軽く押し込む。
ベートーヴェンの『悲愴』ソナタ第1楽章の序奏部5小節目で、
左手によって奏されるミ♭―ソ―シ♭の和音をこの方法で弾くと、
4拍目のffとの差が効果的につく。
押した鍵盤を上まで戻さなければ、
<セカンドエスケープメント>で演奏可能とも考えられがちだが、
遅いテンポだと手を動かす際、間が持たなくなってしまう。
ずいぶん変わった弾き方に思えるかも知れないし、
自分も最初は抵抗があったものの慣れてくると、
必要に迫られ、最も適した奏法と確信しながら、
たいして意識することもなく自然に鍵盤を下げている。
<柔らかく押す>と言う、いくぶん曖昧な表現を敢えてしたのも、
口幅ったいのは百も承知で、機能的な奏法を熟考し続けてきたからこそ迷わず出来る、正に例外的な奏法だからである。
遺言その18
鍵盤の押す向きを意識しても音色は変わる
いよいよ三つ目の例外的奏法となる。
茶話②で触れたツィメルマンの
「三つ弾き方を知っていれば」なる言に従えば、
感心されるか苦笑されるか、向きになる必要は全くないものの、
あえて“第四の奏法”として紹介するのは言うまでもない。
いちばん説明しづらい、一つ間違えれば
勝手な思い込みと言われかねない奏法だからである。
機械で計測したところで何の意味があろう、
人間の耳だけが頼りの、だからこそ一番の醍醐味があるとも言える、
鍵盤を“押す向き”の問題について触れていく。
大きく分ければ三つ。
鍵盤をまっすぐ下へ押すか、
手前へ引っ張るように下げるか、
向こう側へ突くかである。
別の奏法と混同しないよう執拗に注意を求めているのは、
それだけ微妙なニュアンスを求めているためと、理解して頂きたい。
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