日本人がピアノと仲良くなるために遺しておきたい言の葉
[第1章] 楽器の機能的奏法について
遺言その26 その1
楽譜に書かれている全ての音について、
鍵盤の下げかたを説明できなければならない
以上、打弦速度以外の要因による例外的な奏法を、
ある遺言では補足的な説明も加えつつ、
その7から25まで列挙してみたが、
だいぶ前に開いた『ピアノ入門講座』で
「いちばん面白い内容だった」と
受講者の方より喜ばれたのが、
この問題を取り扱った回だった。
いっぽう知り合いのピアニストから
「そこまでバラしますか」と驚かれたのも、
よく覚えている。
公開レッスンで言っているのと
本番における演奏の内容が、あまりにも違うため
弟子が恐る恐るであろう理由を尋ねると、
「そんなこと言われたって、
あんな衆人監視の場で大事なコツが教えられるものかね」
と応えたのは、前述したミケランジェリだそう。
子供っぽいと言うか、
親しみやすさすら覚えてしまうエピソードではあるが、
それこそ私のバラした奏法など隠すほどのものではない。
むしろ早く習得して、次へのステップを踏み出して欲しいものばかり。
また方法が分かるだけで出来てしまうのなら、
スポーツでは解説者が、いちばん偉いことになってしまう。
敢えて話を逸らすが、テレビでスポーツ中継を見ている際、
個人的には解説も、アナウンサーの絶叫も不必要だと常々感じる。
もう故人となられ、FMラジオの『JET STREAM』の
名ナレーションで知られる城 達也氏が深夜、
テレビで進行を務めていた『ビッグイベントゴルフ』なる
中継番組があり、解説者はつかないのがミソ。
各プロについて“いま第何打なのか”と、
優勝歴程度は紹介するが、あとは黙したまま。
静まり返ったギャラリーに囲まれ、
ショットあるいはホールインの音のみが響き、
時折あの渋い声で「グリーンにオンしました」
と説明する程度。
むしろ緊張感はリアルに伝わってきて、
夜更けにいつまでも見ていたくなる、心地よい番組だった。
またも浅田真央についてで、フリークとの指摘は軽く受け流し、
とにかく以前NHKのニュースで彼女が、
ある大会で優勝した際の演技を放送するのに、
何回も繰り返していたことを局側で配慮し、
会場の様子だけを収録した映像を見せてもらえる機会に恵まれた。
いや、その静かなこと。氷上を滑る音と、
音楽が流れているだけで客席は水を打ったように沈黙し、
技が決まった時だけ拍手が沸き起こる。
観客や審査員も含め、
会場の全員が演技に集中しているのが良く伝わって来たし、
冷静に考えて見ると、アナウンサーと解説者の声を除けば、
基本的に滑走する音と音楽しか聞こえないのは、いたって当然。
だいたい<サルコウ>とか<アクセル>とか<ルッツ>とか説明されても、
どこまで一般の人に分かるか、はなはだ疑問である。
たとえ理解できたとしても、
実際の演技は速すぎて見極められないのが実状ではないだろうか。
そんな技術的な問題は、審査員と本人さえ分かっていれば、充分だと思う。
(この項続く)
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